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CompressionBand使い方ガイド

CompressionBandは、下部肋骨に巻き付けることで、皮膚面や関節面の感覚センサーの感度を上げ、呼吸や動作における肋骨の動きの左右差を認識することを目的として開発されました。
 
CompressionBandを巻くことで

 ①呼吸運動における
  下部肋骨の動きの左右対称性の回復
 
 ②脊柱の屈曲・伸展運動における
  下部肋骨の動きの左右対称性の回復
 
 ③下部肋骨を締めたまま
  呼吸をすることでの横隔膜の活性化

などの効果を引き出すことができます。
 
呼吸トレーニングや通常のエクササイズのサポートツールとして、とても効果を発揮しますので、トレーニングの際に有効にお使いください。
 
 
【NG】
CompressionBandを強く巻いて「強制的に肋骨を引き締める行為」は、呼吸時の肋骨の骨運動を阻害し、呼吸を間違ったパターンへと変化させる可能性がありますので、絶対にしないようにお願い致します。

CompressionBandの巻き方
 

コンプレッションバンドのマジックテープ側を表面にして、「ミゾオチの三角形の頂点」がバンド上部と重なる位置で巻きけてください。
 

①背中から巻いて、前側で穴を通しバンドをクロスさせます。
 

②息を吐いて肋骨を軽く締めた状態をつくりバンドを止めます。

呼吸による下部肋骨の左右対称性の回復
呼吸により下部肋骨の動きに左右差がないかチェックします。
感じるべきポイントは下図の赤い印の4ポイントとなります。

 
基本的な下部肋骨の動きは
★息を吸う時は「肋骨が外方に開く」
★息を吐く時は「肋骨が内方に閉じる」
となっています。
 
また呼吸に合わせて背骨を動かします。
☆肋骨前側を「開く」時は背骨を「反らす」
☆肋骨後側を「開く」時は背骨を「丸める」
 
☆肋骨前面を「閉める」時は背骨を「丸める」
☆肋骨後面を「閉める」時は背骨を「反らす」
が基本的な動きとなります。
 
 

【息を吸った時のチェック】

まずは息を吸って、肋骨の「右後ろ」「左後ろ」「右前」「左前」の4ポイントがきちんと開く動きをしているかチェックしてください。
 
左右差があったり、前後差が強くある場合は、ミゾオチの位置をずらしながら息を吸うことで、均等に肋骨が広がる位置が段々と分かってきます。

 
①-1:息を吸って「右後ろ」を広げる
少し背中を丸めて、ミゾオチを右にずらして息を吸います。
右背中が広がる感じがあればOKです。
 
①-2:息を吸って「左後ろ」を広げる。
少し背中を丸めて、ミゾオチを左にずらして息を吸います。
左背中に広がる感じがあればOKです。
 
②-1:息を吸って「右前」を広げる。
少し背中を反らして、ミゾオチを右にずらして息を吸います。
右肋骨前面に広がる感じがあればOKです。
 
②-2:息を吸って「左前」を広げる。
少し背中を反らして、ミゾオチを左にずらして息を吸います。
左肋骨前面に広がる感じがあればOKです。
 
 

【息を吐いた時のチェック】

次に息を吐いて、上記4ポイントがきちんと閉まる動きをしているかチェックしてください。
 
閉まる感覚に左右差があったり、前後差が強くある場合は、ミゾオチの位置をずらしながら息を吐くことで、均等に肋骨が閉まる位置が段々と分かってきます。

 
③-1:息を吐いて「右前」を閉める。
少し背中を丸めて、ミゾオチを左にずらして息を吐きます。
右肋骨前面に閉まる感じがあればOKです。
 
③-2:息を吐いて「左前」を閉める。
少し背中を丸めて、ミゾオチを右にずらして息を吐きます。
左肋骨前面に閉まる感じがあればOKです。
 
④-1:息を吐いて「右後ろ」を閉める。
少し背中を反らして、ミゾオチを左にずらして息を吐きます。
右背中に閉まる感じがあればOKです。
 
④-2:息を吐いて「左後ろ」を閉める。
少し背中を反らして、ミゾオチを右にずらして息を吐きます。
左背中に閉まる感じがあればOKです。
 
 

【肋骨の動きの前後・左右均等性のチェック】

①~④で肋骨の4ポイントの開き・閉まりのチェックができたら、最後にこの4ポイントが呼吸に合わせて均等に開いたり・閉まったりするかのチェックをします。
 
 
息を大きく吸い、4ポイントが均等に開くかをチェックしていきます。多くのケースでは「前面が開きやすく」「後面が開きにくい」状態になっています。「左右の開き方の違い」は人により違います。
 
 
次に息を吐き、4ポイントが均等に閉まるかをチェックしていきます。多くのケースでは「前面が閉まらない」状態になっています。「左右の閉まり方の違い」は人により違います。

横隔膜の機能アップ
横隔膜を活性化させ、呼吸時に正しく収縮・弛緩できるようにすることは、ガス交換を効率的にするだけでなく、姿勢の保持機能を高めたり、自律神経の安定に大きく関わっています。
 
CompressionBandを使った呼吸エクササイズは、下部肋骨の動きを整えることで横隔膜の捻じれを取るだけでなく、横隔膜自体の収縮・弛緩機能を高めることも可能になります。
 

 
⑥-1:下部肋骨4箇所を閉めてキープする
横隔膜をしっかりと収縮・弛緩させるには、下部肋骨を閉めたまま、動きを止めておくことが一つのポイントとなります。下部肋骨が開いてしまうと、横隔膜が横に引っ張られ、呼吸に伴う上下の動きが出にくくなるからです。
 
 
⑥-2:下部肋骨を閉めたまま、息を吸ってお腹を膨らます
CompressionBandからの触圧を感じ、下部肋骨が閉まっていることを確認しながら、息を吸ってお腹を膨らましていきます。
 
お腹が膨らむのは横隔膜が収縮し、内臓を押し潰す方向に動いて腹腔内圧を高めていくからです。最大限お腹を膨らませ、横隔膜の収縮機能を高めていきましょう。
 
 
⑥-3:息を吐いてお腹を凹める
しっかりと膨らましたお腹を、今度はゆっくりと息を吐いて凹めていきます。この時息を吸った時の2倍~3倍の時間をかけて、鼻からゆっくりと吐いていってください。
 
息を吐く時は姿勢を保ったままで、極力リラックスして吐き、腹筋にあまり力が入らないように気を付けてください。軽く長く吐き、自然とお腹が凹んでいく感じです。凹ますのはオヘソの下の下腹部辺りとなります。
 
息を吐き切るくらいまでいくと、CompressionBandからの触圧により、肋骨の4ポイントが軽く閉まっているのに気づくと思います。4ポイントが均等に閉まっているかをチェックしてみてください。

動作による下部胸郭の歪みの改善

呼吸による肋骨の4ポイントの「開く」「閉じる」を感じることができたら、エクササイズをしながら「動作時の下部胸郭の歪み」が起きていないかをチェックしていきます。
 
背骨の動きは「動作」によってコントロールし、肋骨の動きは「呼吸」によってコントロールしてください。
 
基本パターンとしては

◆背骨を丸める=肋骨が閉じる
◆背骨を反らす=肋骨が開く
 
◆息を吸う=肋骨が開く
◆息を吐く=肋骨が閉じる

となります。
  
下記に屈曲・伸展・回旋・側屈の各動作のポイントを載せていますが、これらの単純な動作であっても、解剖学的に細かく見ていくと、肋骨のコントロールが複雑になりすぎてしまいます。
 
そのため感覚としては「肋骨を閉める時は4ポイントを均等に閉める」「肋骨を開く時は4ポイントを均等に開く」ぐらいの感じで覚えておいてもらえれば大丈夫です。
  
エクササイズ時に肋骨の動きを感じながら「左右差」「前後差」を修正しながら動くことで下部胸郭が静止時・動作時に関わらず、正しい位置で安定していきます。
 


◆屈曲動作
 【基本①:呼気】
・息を吐いて
・脊柱を丸め
・肋骨を内方に閉じる
 
【基本②:吸気】
・息を吸って
・脊柱を丸め
・肋骨を外方に開く

★屈曲動作のワンポイントアドバイス
肋骨前面が閉じにくく、肋骨背面が開きにくい人が多いため、①呼気の場合は「肋骨前面を閉める」を意識し、②吸気の場合は「肋骨背面を開く」を意識すると正しい動きになりやすいです。
 


◆伸展動作
【基本①:吸気】
・息を吸って
・脊柱を反らし
・肋骨を外方に開く
 
【基本②:呼気】
・息を吐いて
・脊柱を反らし
・肋骨を内方に閉める 

★伸展動作のワンポイントアドバイス
肋骨前面が閉じにくく、肋骨背面が開きにくい人が多いため、①吸気時は「肋骨背面を開く」を意識し、②呼気時は「肋骨前面を閉める」を意識すると正しいパターンで動きやすいです。
 


◆回旋動作
【基本①:呼気】
・息を吐いて
・脊柱を回旋
・肋骨を閉める
 
【基本②:吸気】
・息を吸って
・脊柱を回旋
・肋骨を開く

★回旋動作のワンポイントアドバイス
回旋動作における肋骨の動きは左右非対称であり、解剖学的には「回旋側が開き」「反対側は閉まる」という動きとなります。(例:右回旋時なら「右肋骨は開く」「左肋骨は閉まる」となります)
 
ただ正しい重心移動を伴わずに、このパターンをおこなうと、側屈が入り胸郭が傾いてしまうため、基本的に4ポイントを均等に「閉める」「開く」の意識で回旋おこなってください。
 


◆側屈の動作
【吸気時の基本】
・息を吸って
・脊柱を側屈
・伸びる側の肋骨を開く
 
【呼気時の基本】
・息を吐いて
・脊柱を側屈
・縮む側の肋骨を閉じる 

★側屈動作のワンポイントアドバイス
側屈動作における肋骨の動きは左右非対称であり、解剖学的には「側屈側が閉まり」「反対側は開く」という動きになります。(例:右側屈時なら「右肋骨は締まり」「左肋骨は開く」となります)
 
側屈は両側を意識するのは難しいので、片側のみを意識すると動きやすいかもしれません。例えば、右側屈時は「吸気時:左肋骨の開き」を意識し、「呼気時:右肋骨の閉まり」を意識しておこなうということです。感覚が分かりにくい場合は、均等に「開く」「閉める」でおこないます。